不動産査定書とは?何のために必要?どのように入手するの?
不動産売却を考えているなら、不動産査定を受けるのが一般的です。
まずは売りたい物件がどれくらいの相場で売れるのかを知る必要があります。
その査定結果が書いてあるのが、「不動産査定書」です。
▼この記事でわかること
- 不動産査定書はどうやって入手するのか
- 不動産査定書を入手するために必要な費用
- 不動産査定書に書かれている内容
この記事では、不動産査定書の入手方法や、入手のためにかかる費用について詳しくご紹介します。
不動産査定書を入手する方法とは?主な方法2種類
不動産査定書は、専門家による不動産査定を受けて受け取るものです。
一般的には2種類の方法で入手することができます。
- 不動産会社から入手する
- 不動産鑑定士から入手する
それぞれの費用と特徴が違うので、詳しく説明します。
1.不動産会社から入手する
不動産会社から査定を受けて不動産査定書を受け取るのが一般的です。
不動産会社に査定を依頼するのは無料です。
多くの人が利用する方法としては、不動産一括査定サイトを利用して複数の不動産会社に査定を依頼することです。
もちろん自分の足で不動産会社の店頭に出向き、直接依頼することもできます。
不動産一括サイトを利用することのメリットは、無料で時間をかけることなく複数の不動産会社に査定を依頼できることです。
なぜ無料なのかというと、不動産査定から不動産売却をするための契約に繋がる可能性があるからです。
不動産売却をする場合、最終的に不動産会社に仲介を依頼する必要があります。
不動産売却のために不動産媒介契約を結ぶと、実際に物件が売れたときの仲介手数料が入ってくる仕組みです。
基本的には査定をしてもらった不動産会社の中から仲介をする不動産会社を選ぶことになるので、不動産会社としても無料で査定をするメリットがあるということです。
2.不動産鑑定士から入手する
不動産鑑定士から受け取ることができる不動産査定書は、不動産鑑定書と呼ばれ法的な効力を持ちます。不動産鑑定資格を持っている不動産鑑定士が、公式に決まっている鑑定評価基準に基づいて不動産を評価します。
裁判などの公的な証明のためにも使われます。
例えば以下のようなときに不動産鑑定書が利用されます。
- 相続や離婚の際の財産分与が必要なとき
- 相続税の申告があり土地評価額を下げたいとき
- 生前贈与、負担付贈与を行うとき
- 遺留分源殺請求をするとき
- 親族間で不動産売買や交換を行うとき
- 代償分割の価格を決めるとき
不動産鑑定士に依頼をする場合は20万円程度の費用がかかるので、法的な必要性がない単なる売買の場合は、不動産会社に査定を依頼することが一般的です。
不動産会社と不動産鑑定士どっちに依頼するべき?
不動産鑑定士からの不動産鑑定書が必要な場合は、法的な効力がある書類が必要なときです。
不動産売却だけが目的の場合は、不動産鑑定士に依頼をする必要はありません。
不動産会社のプロが査定を行い、その評価額で問題なく売却をすることができます。
一般的には、複数の不動産会社に査定を依頼して、査定結果の中から不動産媒介契約を結ぶ不動産会社を選ぶ流れになります。
査定結果が高い不動産会社は悪質不動産会社である可能性があります。
査定結果を良くすることで売主の気をひき、不動産媒介契約を結んでから値引き交渉をすることを前提にしている場合があります。
不動産査定書を作成する目的は?
不動産査定書を作成することの目的は、物件の相場を知ることです。
不動産査定額が相場よりも高い場合買い手がつきにくく、結局不動産価格を下げて売り出すことになります。
査定額が高ければ良いのではなく、どれくらいで売ることを目標にするのかを決めるために正しい相場を知るために査定をします。
不動産査定書には何が書かれているの?
不動産査定書に書かれている内容は主に以下の通りです。
査定価格
不動産の査定価格を敷地面積や建物の評価額などを参考に出されます。
査定価格は不動産会社の経験による予測なので、場合によっては標準価格に加えて上限価格や下限価格などの表記もあります。
査定額の根拠
査定地の周辺の環境、交通の便、日照時間や採光状況、隣地の状況、建物自体の状況など、どのような情報をもとに評価をしたのかが記載されています。
どのようなポイントが加点、減点理由だったのかを確認することができます。
他の事例地情報
不動産会社は今まで取り扱った類似している物件の売買経験をもとに査定をすることが多いです。
そのような他の案件が例としてあげられていることがあります。
不動産査定書は査定理由が記載されたもの!不動産売却に必要です
不動産査定書は、不動産売却をするときに必要な査定をした結果が書いてあるものです。
入手方法は不動産会社か不動産鑑定士に依頼をします。不動産会社への依頼は無料なので、気楽に査定をしてみると良いです。